Deafheaven - New Bermuda
米国産ポストブラックDeafheaven、前作から2年ぶり2015年リリースの3rd。
男声Vo擁する5人構成。
このバンドは1st、2nd共にリアルタイムで購入しております。
1st出た時の衝撃は半端無かったんですよ。
しかも2ndの高評価を受けてなのか、今年はフジロックの参戦まで決めちゃってますし。国内外での快進撃が止まらないですね。
さて、そんなDeafheavenさん、今作も前作を踏襲した甘美メロ祭をちゃっかりこしらえてくるかと思ってましたが…。
蓋を開けてみれば、出だしはザックザクのスラッシーな刻みで、「甘さなんて無いぜ?…スキ?そんなもんねぇよカス。」てな感じのスタンス。
…かと思いきや、やっぱり手のひら大回転で「なんだ、お前いいヤツだな。」とでも言わんばかりに、次第に大人の寛大さをまじまじと見せつけてくるのです。惚れるよね。
その後も、攻め時でしっかりにメタルを前面に出し、ここぞとばかりに激情をブチ込み、頃合いを見て静寂パートを挟む。
叙情性は常に保ちつつ、この展開を見せつけてくる。メリハリが良いです。
そしてフロントマンのGeorgeは渾身のシャウトでエモーショナルに。本気の展開に本気の声を乗せる。
そんな彼は、金切り声に近い高音シャウトでも、男の中の男です。
以上に挙げた展開の巧妙さ、Georgeのシャウトもさる事ながら、やはりこのバンドといえば、幾重にも重なる音の厚みでしょうか。
音の洪水とは正にこのこと。もうジョバジョバですわ。
敢えて月並みな表現をさせて貰えば、涙腺崩壊。あっちがジョバジョバしてるなら、こっちも負けじとジョバジョバです。
ジョバジョバってのは、要するにですよ、「トレモロリフ、次はブラストビート、次はトレモロリ…ブラストビ…トレ…ブ…あれ?…ト…え?…ト、トレモラストビートォォォォォォオ!!!!!」って感じのことです。私の頭は至って正常です。
曲の展開、エモーショナルなシャウト、音の厚み、いやはや見事な三位一体です。聖書に乗るんじゃないかってくらいの三位一体っぷりです。
個人的には今作が一番の出来であると思います。今までの中で最もメタル色の強い作品ですかね。
激情の中に甘美さを包括してるタイプの音楽、舐め回したい程にメチャクチャ好きなんですよー。恐れ入りました。
New Bermuda、新しいバミューダって事ですけども、バミューダ海峡って知れば知るほど奥深いですね。
アレですよね、バミューダトライアングルですよ。何か消えるヤツですよね。
それと…ピューと吹くジャガーの中でバミューダなんちゃらみたいな技が出てきたような出てきてないような…そんな感じのアレっすよね。…うん。
結論 : New Bermudaが最高なのはわかってる。それよりNow Bermudaをもっと勉強します。すんません。
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【トラックリスト】
1.Brought to the Water
2.Luna
3.Baby Blue
4.Come Back
5.Gifts for the Earth
1.Brought to the Water
【Amazon】
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