あれるげんふりー

アレルゲンフリーと謳った音楽3割 雑談7割の添加物まみれブログ。

Bonobo - Migration

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英国産エレクトロニカ、2017年リリースの6th。

前回記事では、Bonoboを気にった動機が軽過ぎる割に謎の重さがあるヤンデレビューを赤裸々に綴りました。

さてさて今回は真人間として書いていきます。って書いてる最中に何気なくお腹見たら、服がめくれてヘソが出てましたが真人間です。

 

前々作から高い評価を得始め、今やSkrillexやWarpaintら錚々たる面々もファンだと語る程にまでワールドワイドな存在となり、今年のフジロックでは新作Migrationを引っ提げて堂々の来日となるBonoboさん。

アートワークもおしゃん。どうやら近所の砂漠地帯からフィーリングを得てアルバム作成にあたったそうです。

Bonoboさん、どうやら憧れのロス住まいらしく、自宅から最寄りの砂漠とはFossil Fallsという場所の様ですね。恐らくですけどね。溶岩で形成された何とも異世界感漂う場所です。

ここですね。雰囲気バンバン感じ取りましょう。

収録曲Black ApartのMVはそのFossil Fallsをドローンで撮影した作品で、光や煙を用いた現実とは思えない世界観を見ることができます。

最後にMV貼ってあるので是非見てくださいな。

 

今回のアルバムもBonobo特有のおしゃんてぃーかつエキゾチックさが光るものとなっております。…がしかし、過去作と比べてスケール感が格段に上がっている様に思えます。

おしゃんでクールな空気感に加え、自然の神秘性を孕んだ様な、さながらアートワークやMVの景色が脳内を支配する感覚に陥ります。

参加アーティストも何かと豪華。

#2ではRhyeが参加しております。正直知らなかった私は、透明感のある良い女性Voだなぁ…きっとふつくしいんだろうなぁ…可愛くないわけないやんなぁ…。などと不純な心を隠しきれないでおりました。

まぁ調べた結果238度見しましたけど。

そんな素晴らしいVoとマッチした神秘的な世界観が良い良い。

#6ではHundred WatersのNicole Miglis。ゴメンなさい、この方も知らない…どうもSkrillexのレーベルに所属してるっぽいです。

#10ではChet FakerことNick Murphyが。これがまた男声にしか出ない艶やかな声色で、都会の大人の色気ムンムンに出すBonoboの楽曲と合わないわけがないんですよね。

MVは日本の「引きこもり」をテーマにしたもので、独特の世界観に引き込まれると同時に、部屋の右隅に貼ってあるカタカナ手書きのボノボが可愛くて仕方がないです。MVは最後に貼ってあります。にしても全てのMVが素晴らしすぎて、それも含めての作品だなぁと改めて感じます。

そして個人的に興味深かったのが#8に参加しているInnov Gnawa。モロッコの伝統音楽を演奏するバンドだそうです。これがBonoboのエキゾチックな世界観にガッチリ合わさってます。原始的な楽器の音色と現代の電子音楽のコントラストが幻想的な自然を彷彿とさせる、生ハムメロン曲。

豪華アーティスト達とのコラボは文句無しに素晴らしい。

勿論Bonobo単独での楽曲もそれに劣らぬ佳曲揃い。

#8なんかはフジロック第1弾アーティスト発表の動画にてBGMで使われております。この絶妙に湿り気のある空気感、堪らんです。またまたこのMVもございますので、こちらも最後に。

#1はピアノのドラマティックな旋律が印象的な曲ですし、#9は先程から度々申し上げているBonobo特有のエキゾチックな世界観が前面に押し出された、これぞといった仕上がりです。

 

常に進化し続けるBonoboの新たなる一歩を見たなと、あえて上から目線で言って見たくなる、そんな傑作ではないでしょうか。

偉そうなこと言ってますけど、冒頭でお腹出しながらブログ書いてる様な奴だけには言われたくないですね。

お腹が不意に出るのはお酒のせい、Bonoboはお酒と合うから、結果的に全部Bonoboのせい。

 


結論 : Bonoboが駄作量産でもしたら、必然的に誰がどう考えても痩せるのに。

 

 

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【トラックリスト】

1. Migration

2. Break Apart (feat. Rhye)

3. Outlier

4. Grains

5. Second Sun

6. Surface (feat. Nicole Miglis)

7. Bambro Koyo Ganda (feat. Innov Gnawa)

8. Kerala

9. Ontario

10. No Reason (feat. Nick Murphy)

11. 7th Sevens

12. Figures

13. Break Apart (Instrumental)

 

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2. Break Apart (feat. Rhye)


Bonobo : Break Apart (feat. Rhye)

 

8. Kerala

 

10. No Reason (feat. Nick Murphy)


Bonobo : No Reason (feat. Nick Murphy)

 

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Bonobo - Dial 'M' for Monkey

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英国産エレクトロニカ、2003年リリースの2nd。

フジロックの第1弾発表で地味ながら話題になったとかなってないとかで御馴染みBonoboさんです。

 

個人的に思い入れが強すぎるが故に、最新作ではなく2ndからの紹介になりますよ。

話は遡ること10年弱…バカみたいにゲームに明け暮れた小中時代、バカみたいにやって実際バカになった元凶であるウィンタースポーツゲームがありまして、その中に挿入曲として入ってたんですねぇ。

それから数年の時を経て、ふとその曲が脳内をよぎって頭を離れませんで。それはもう必死。夜遅くに血眼になって探しましたよ。10分くらいで見つかりました。

そいつがこのBonobo!って事でそこからドップリです。一方的にズブズブの関係です。

…って事がありましてね。最新作Migrationはちょっとお預けでござる。

そんな個人的な愛情の重さでご迷惑をおかけしておりますな名盤でございます。

 

ウィンタースポーツゲームの影響も少なからずはあるでしょうが、アルバム通しての印象はまさに「冬」。

一度もつっかえる事なくスーッと聴き通せるスムーズさ。

しかしながら印象に残るフレーズ、音がしっかりと配置されている巧みさ。

アーバンライクな洗練されたシャープさ、かつどこか温かみすら感じる音のチョイス。

シンプルながらもイージーリスニングなんかじゃねぇ、ただの電子音楽でもねぇ、ディスイズBonobo、これが私の世界観であり人生観だ。

ここまで訴えかけられているかのような錯覚に陥ります。おそらく原因は7割私の重すぎる愛情の所為でしょう。

オープニングはアジア、とりわけ東アジアの匂い漂う#1に始まります。

#2は雪が深々と降り積もる夜の山奥、澄み切った空気をかき分けるようにトランペットが鳴り響くような個人的キラーチューン。

#5はルネサンスリュート(吟遊詩人が弾いてそうなやつ)の様な楽曲が甘美で艶かしく、何処と無くエロいですね。

ファンクで体が自然に揺れる様なビートと、神秘的な浮遊感漂う音が絶妙に交錯する#6も素晴らしい。

どこを切り取っても良曲しか無い、誰にでもお勧めできる傑作だと思っております。

御一人で聴いたらいつもの安酒が旨くなる、恋人と聴いたらその後の展開がスムーズになる、御老人が聴いたら睡眠導入剤の代わりになる、赤ちゃんに聴かせると将来のBonoboになるかもしれない、アンチ電子音楽の方に聴かせるときはオーディオ本体の音量を1くらいにすれば大丈夫ですし、ペットに聴かせても特に効能無いですけど支障をきたすことも無いですから。本当に誰にでもイケます。

 

何か異常なまでに長くなりそうなので、ここら辺でキリをつけておきたいと思います。

フジロック、私は行けなさそうですがBonobo観れる方は本当に羨ましいなぁ…。

 


結論 : フジロックって気持ち悪い虫たくさん出そうでちょっとね…Bonobo…あぁ…。猛者の皆様は思う存分楽しんで…!

 

 

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【トラックリスト】

1. Noctuary

2. Flutter

3. D Song

4. Change down

5. Wayward Bob

6. Pick Up

7. Something for Windy

8. Nothing Owed

9. Light Pattern

 

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2. Flutter


Bonobo - Flutter (HQ)

 

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Dial M for Monkey

Dial M for Monkey

 

 

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Woodes - EP

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オーストラリア産オルタナティブ、2016年リリースの1stEP。

 

まずジャンルにあまりお詳しくないわささんは、Apple Musicのジャンル分けに従っただけなので、「オルタナはジャンルじゃねえしアホか」などと言われましても基本的にモジモジウジウジするだけですよと最初に言い訳しておきます。

 

Woodesはオーストラリアの映画音楽作曲家であるElle Grahamのソロプロジェクトの様です。

このお方、弱冠24歳(2017/02/15現在)です。現在こたつの中にベチャァっと寝転び、八朔うまっとか言いつつ片手間にブログ書いてる同年代の私とは月と鼈改め、月とマントルくらいの違いがありますね。神様のいたずらとかじゃなくて神が私をいじめてますね。

さてさて、どうやら今週は美人アーティスト強化週間の様でして、例に漏れずお美人さんです。麗しゅうござんしょう?

 

そんなお美人さんが紡ぎだす音楽は、兎にも角にもおシャンティー。

めとろぽりたん代表こと私わささんにぴったりですね。

電子音楽の耽美な世界観と、Woodesの透明感のある歌声が最高にチルでございます。

音楽を聴きながら街を歩くだけで、全ての景色がモノクロに映るような感覚と言いますか。

どの楽曲を通しても、音の選択に無駄のない最低限の飾り気で神秘性を醸し出しており、自分の歌声を武器として最大限活かしたものとなってますね。

例えば#3で自らの声をサンプリングして1つの楽器の様に用いていることからも伺えます。

贅肉削ぎミュージック。言葉の響きはドブ並みに最悪ですけど、そんな感じです。

本当に24歳なのかと疑う程洗練されたスムースな世界観がしっかりと構築されています。

もう…同年代でどうしたらこんな違いが出るのか考えるともはや不機嫌になりますね。

かたやこたつで柑橘類をただ貪るだけの機械みたいな人間ですし。嫉妬の化身ですね。

 

ちなみにちなみに、Woodes名義でのインタビューありまして…。

ー 好きな動物は?

Woodes「犬っすね。」

 

 

結論 : 合コンかよ。

 

 

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【トラックリスト】

1. Rise

2. The Thaw

3. Poison

4. Daggers & Knives

5. Bonfire

6. Byron

 

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1. Rise

 

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Alpine Fault - Iraena's Ashes

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オーストラリア産シンフォニックメタル、2011年リリースの1st。

 

時たまヒョッコリと良質なシンフォメタルバンドが出てくるオーストラリアから、これまた良質なバンドのご紹介です。

もう解散してますけどね。悲しいですね。

どうも結成当時は生まれ故郷であるニュージーランドで活動していたっぽいです。そもそもバンド名もAlpine Fault、すなわちアルパイン断層ですしね。記憶に新しいあのクライストチャーチの大震災の元凶でもある断層です。

 

1stリリース時のメンバーは、男声Voと女声Voのツイン+ヴァイオリン擁する6人でした。

えぇ、判ってます。判ってますよ男声諸君。

やはり気になる女性のお顔なんでしょう?

はい麗しゅう〜麗しゅう〜

はいごめんなさい。

って事なんですけれども、この写真の男女ツインの相性が抜群でございまして。
お互いにやんわりとした歌唱表現が持ち味のボーカリストの様です。

その優しさの塊の様なヴァファリンヴォイスがヴァイオリンとヴェストマッチ。

歌声が優し過ぎてトゲのある「b」の発音が丸みのある「v」になってしまうほど優しいです。

 

#1は、メタリックさが前面に押し出されたTheヘヴィメタルなギターリフの上に、ツインVoが絡み合い、非凡な作曲センスが光るオープニングチューン。

#2、#3は卑怯。私がアコギイントロに弱いと知ってか、ちゃっかりアコギ演奏しやがってます。そして何よりこのバンドはスローテンポが似合う。スローの間を縫う様に入るヴァイオリンが心地良い。ツインVoの艶やかさも倍に増す。文句の付けようがない仕上がりです。

#5は入りからサビにかけての爆発力に鳥肌ブワァーなスローテンポ曲。その1発に持っていかれます。

終盤を引き締める#7も、このアルバムの1、2を競う佳曲。局所で荒々しく且つ可憐に舞うヴァイオリンがツーバス連打の上を飛び交う、美と醜のコントラストが冴え渡って最高です。

1stアルバムにしてこの出来…非凡でないものを感じるが故、余計に解散が悔やまれるバンドです。

 

メタルバンドにおける男女ツインVoってのはどうも存続が難しいみたいですねぇ。

新加入してからアルバム一枚出して脱退!とかザラにありますからね。

サビを女声にすると男声はサビに比べたらどーでも良い部分を任せられたり、サビだけだと歌う部分少なくて…みたいな感じでしょうね。

そんなんで脱退されちゃこっちもダメージ大きいですから、歌い継がれる様なデュエット曲とかを教材にしては如何でしょうか?

 


結論 : 男女ツインVoバンドの皆様、「三年目の浮気」とか教材にすると良い塩梅でオススメです。

 

 

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【トラックリスト】

1. Int the Night

2. Above the Storm

3. I'll See You Soon

4. Mourning Has Broken (Sleep)

5. Requiem

6. The Watcher Beneath

7. Severance

8. March of the Tides (Palladio)

 

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3. I'll See You Soon

 

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Iraena's Ashes

Iraena's Ashes

 

 

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Mo Kolours - S/T

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モーリシャス産ハウス、2014年リリースの1st。

 

イギリス人とモーリシャス共和国人とのハーフであるJoseph Deenmamodeのソロプロジェクトだそうです。

モーリシャス…いやどこ!?!?

って事で調べますと、アフリカ大陸から島国マダガスカルを超えてちょっといった沖にあります。東京都と同じくらいの面積なんですって。

そんなレアな国からのアーティストって事で、何だかテンション上がります。

 

1発保険打っときますと、ぶっちゃけハウスにそんなに詳しくない私、今後またハウスを紹介していきつつ皆様と一緒にお勉強していけたらなーとか思ってますえへへ。

そんなこんなでモーリシャスの血を引くJoseph Deenmamode、このアルバムにモーリシャスの魂が詰まってます。

厳密に言えば、モーリシャスの魂など1ミリも知らない私でも、ひしひしと伝わってくるソウルフルさとでも言いますか。

そこでモーリシャスを調べたところ、「セガ」という伝統音楽がヒットしまして。

どんなんかって言うとこんなんです。

ざっくり言うと、奴隷たちによって産み出された娯楽や癒しのための音楽だそうで。伝統的には、「タンバリン的な太鼓(ラヴァン)」「マラカス的なもの(マラヴァン)」「トライアングル」の3種類を用いて奏でられるみたいです。

そんでもってこんなノリがハウスの土台の上にエイッてされている訳ですね。他のレビュワーに撲殺されそうな程に雑な解説ですが。

#2からは確かにモーリシャス魂(以下:モリ魂)に南国感を上乗せエイエイッって感じでビーチに似合います。スチールドラム的な音色からか中米カリブの雰囲気を感じます。ちょっとバカみたいな言い回しですが概ねそんな感じです。私の語彙力の限界です。

…因みに、モーリシャスって世界屈指のリゾート地みたいです。ゆずの北川悠仁高島彩夫妻もハネムーンしに行ったそうですぜ。

#5ではJosephの艶美な歌声とアンビエントな音響とが噛み合わさり、尚且つ「セガ」で用いられるトライアングルの様な音色が見事にモリ魂ってます。

アルバム全体を見ても自体もほぼ3分以内で構成されており、コンパクトさに加え、曲をセレクトするJosephを目前にして聴いているような臨場感さえ感じます。

他の楽曲も、私が使い勝手の良さから身勝手に創り出した「モリ魂」なる戯言を嘲笑うかのように他のジャンルをふんだんに盛り込んだ音作りとなっていて、大変飽きの来ない内容でございます。

 

今回はさらさらっとしたレビューでハウスについては結局触れませんでした。

まぁ何だろうな、ハウスとは何たるかにつきましては今後じっくりと消化していこうかなと思っております。

ハウスは今後も絶対使うであろう単語なので今後も注目していきますが、どうか「モリ魂」という単語だけは忘れないであげてください。主に私のために。今後絶対に使わないと思うので。

 

 

結論 : 貴方の心の片隅にモリ魂を。

 

 

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【トラックリスト】

1. Brixton House

2. Little Brown Dog

3. Curly Girl

4. Love For You (Humbeat)

5. Mike Black

6. Lighter Break

7. Say Word

8. Afro Quarters

9. Take Us (Interlude)

10. Streets Again

11. 16-Bit Slaves

12. In Her Eyes (Funk Heart)

13. Child's Play

14. Natural Disasters Wish List

15. Other Day House

16.Play It Loud (In Your Car)

17. Shepherd

18. Straight Ruk (feat. Jeen Bassa)

 

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2. Little Brown Dog


Mo Kolours - Little Brown Dog

 

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Mo Kolours

Mo Kolours

 

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