あれるげんふりー

アレルゲンフリーと謳った音楽3割 雑談7割の添加物まみれブログ。

Frankie Rose - Herein Wild

 

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米国産インディーポップFrankie Rose、前作から1年ぶり2013年リリースの3rd。

元Vivian Girls、ドラムもギターもこなすオールラウンダー女声Voによるソロ作。

前記事に続きガッツリとジャケ買い

こういうモノクロ&アーティスティック系にも弱いです。ここまで弱点が多いと、逆に何に強いのか…ちょっと自分でもわからないです。

 

さて、いきなりですが内容いっちゃいましょう。

ディストーションを効かせたノイジーなギターの中を浮遊感のある声が、のらりくらりと掻い潜っていく。そんなノイズポップからオープニングを迎えます。

オープニングのノイジーさを潜り抜けた先は、見事なまでに甘美なインディーポップですよ。ギャップ萌えってやつですかね。男って単純です。

「ふんわりコットン100%な女声」…このフレーズだけで激しく悶絶するもんですよ、男は。今勝手に決めつけましたけど。

そしてメロメロになって忘れかけてる頃を見計らって、終盤にはピリッとノイジーなギターをまた出してくるんです。そしてまた甘美に戻る…。

完全に手玉に取られてます。手のひらの上でコロコロ踊らされてます。私って単純です。

そして、最後の"Requiem"。2分弱と比較的短めですが、優しいトランペットと持ち前の美声でしっかりと鎮魂してくれます。こちらとしても本望です。

 

合計時間37分と比較的コンパクト。そのお陰で間延びせず、スッと心地良く、気付けば最後まで聴き通していました。

時に明るく、時に気だるく。そんな甘さと叙情性が絡み合った作品です。オススメ。

 

どうやら調べてみると、1stアルバムではノイズポップを軸にしていたとか。

この3rdに辿り着くまでに紆余曲折を経て、彼女なりに磨き上げてきたといった感じですかね。

個人的には大成功だと思います。

 

いやぁ、Frankie Roseの声にまんまとやられました。

今回は声にやられましたけど、恋愛感情って実質複雑ですよね。

現実世界でいう「足が速いから好き!」みたいな純粋な子供だからこその野生的な思考は、大人になると無くなってくるんですかね。

お金があるから好き!も考え方によっては孔雀の羽みたいなもんで、求愛行動のれっきとした道具なのかも。

そうなると十分に「お金=純粋」の方程式が成り立っちゃいますね…野生的です…。

野生的って奥深いですね…Herein Wildなだけにね…Wild…ね…。

(泣けるほど上手いこと言ってもうたわー…。)

 

結論 : 一人の女性に手のひらで踊り狂わされるマリオネットになりたいどうしようも無い男たち、野生的(Wild)の真の答えを探したい人たちにおすすめ。


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【トラックリスト】

1.You For Me

2.Sorrow

3.Into Blue

4.The Depth

5.Cliffs As High

6.Minor Times

7.Question/Reason

8.Heaven

9.Street Of Dreams

10.Requiem

 

YouTube

2.Sorrow


Frankie Rose - Sorrow

 

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Herein Wild

Herein Wild

 

 

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