あれるげんふりー

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草東沒有派對 - 爛泥 【曲レビュー】

宜しければ曲を聴きながら読んでやってくださいな。

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草東沒有派對(No Party For Cao Dong)

台湾のポストロック。「醜奴兒」収録曲。

「台湾のインディー熱いぜ!熱いぜマジで!」と周りで騒ぎ立てていた友人がチラホラ。

いやいや俺はヘヴィメタルとヒップホップとエレクトロニカで充分だから。傍から見たら水と油と船レベルに親和性のない三つ巴のジャンルがガチボコの喧嘩してる状態だけど、俺はそれ生きてるからいいもん。いやまぁ喧嘩してるけど。

てな感じで台湾ロックは特に気にもしてなかったんですけど、何かよく分からない拍子に聴いたら「…お、おぉん…やるやん…」みたいな小物感が滲み出る感じに圧倒されました。

中々一筋縄ではいかない奥深い音楽を作る地域ですね。

地理、市場規模的に考えると日本の音楽からの影響は色濃く受けていると思うんですが、それだけでは語れない色々な影響が色濃く見えるんですよね。

ちょっと詳しくは調べていないんですが、北欧の匂いがプンプンする。スウェーデンとかアイスランドとか。MewとかSigur Rósみたいなドリーミーで儚げな空気感がプンプン。シューゲイザー、ドリームポップ、ポストロック界隈がすんげぇです。

要するに…

中華民族特有の旋律+日本のポピュラー音楽+北欧の空気感=台湾ロック

といった印象でございます。

 

そんな只者でない台湾ロックの中でも一際気に入ったバンドが草東沒有派對。

勿論、先に挙げた音楽性が混ざりあってるのですが、混ざり方のバランス感覚が秀逸。というか日本人の肌に合う調合具合といいましょうか。

メロディは中国歌謡の様にエキゾチック。かつポストロックの湿り気ある空気感。静と動が際立つ曲構成。キャッチーで、憂鬱で、落ち着けて、盛り上がれて…芸術が過ぎますよって感じです。

あぁ…日本の大型野外フェスで、土砂降りの雨の中、ファンの中でひっそりと語り継がれる伝説のライブやりそう~…って妄想してます。

それくらい妄想が捗るいい音楽。

そんな土台に乗っかる、あるモノもそりゃあヤベェです。

猿は流石に無理だけど、人間なら誰でも思う位当然なこと言いますね。

歌声ってめっちゃ大切ですね。

ってことを爛泥を聴いて思いました。

野太さと素朴さ、力強さと脱力感、一見相反する性質同士が共存している気がします。

決して奇抜な声ではなく、寧ろ身近にいそうな声質。けど無性に惹きつけられる。

ヤバいですね。ヤバいです。男心に火をつける声です。

不器用さで高倉健の次に評価されているほど女心が分かっていない私なので、女心に響くかはわかりませんが、兎に角、男の心を揺さぶるエモーショナルさです。

特にサビの最後、スラーが掛かった尻上がりに歌うやつ!もう私好みにも程がありすぎて、頑張って生きている私のためだけに作られた応援歌かな?と傲慢な思い上がりが大暴れする程です。

うん。佳曲であること間違いなし。最高の一曲です。

 

気に入ったらアルバムごと聴きましょ。損しません。

まぁ、皆さま聴きながら読まれている設定ですので、良さは分かりきっていることと思います。

万万万が一聴いてない人がいたのなら、もう一度違う端末からアクセスし直して頂いて、アクセス稼ぎに協力して貰いたいものですね。

 

結論 : アクセスし直すならF5押しちゃダメ。何故かって?それは…台湾はF4推してるからね☆彡☆彡☆彡

 

 

 

 

…すぐ死ねっていうの良く無いと思うよお兄さんは。

 

 

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醜奴兒 [Explicit]

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